ホームレスのおっちゃんとの心温まるエピソード

こんにちは!ソウキです!

 

ホームレスのおっちゃんとの心温まるエピソード。

 

大学生の頃、バイトの研修で長野に行く事になりました。

ところがどっこい前日にゲームのやりすぎで寝坊してしまうという最低な事をしてしまいました。

関係者の方がこちらを読んでいましたら、その節は本当に申し訳ございませんでした。

 

急いで連絡したところ来なくても良いという戦力外通告を受けました。(当然だ)

切符を持て余していたのでノープランで長野へ。

 

長野に着いた頃には夜でお店も開いておらず、その日は野宿する事に。

幸いにも駅の屋根の下は空いていたので、そこを寝床に決めました。

 

ヤンキーに狩られないよう貴重品はロッカーにしまい、靴下の中にロッカーキーを入れる古典的な防衛方法をとり、床に新聞紙を敷いて横になりました。

 

僕は長野を完全に舐めていました。

9月頃でしたが夜は冷える。

長袖シャツでは守りきれない。

「これ、寝たら死ぬやつか?」とガタガタ震えながら目を瞑っていると、こちらに近づく足音が。

やばい、襲われる…と身構えていると、声をかけられました。

 

「君、大丈夫か?」

 

予想外の温かい声。

目を開けると、そこには初老のおっちゃんがいました。

おっちゃんは寝袋が2つあると言い、片方を僕に貸してくれました。

 

おっちゃんと雑魚寝しながらいろいろな話をしました。

おっちゃんは普段は長野に住んでいるのですが、お金が貯まるとあちこち旅に出るのが好きで、僕の出身の神奈川も行った事があると話していました。

 

旅の醍醐味といえばグルメ。

「神奈川のラーメン屋が安くてうまかった」

神奈川県民としてはそれは気になる。

「どこですか?」

「えーっと、日高屋っていう名前だったかな」

たしかにおいしいんだけど期待してた答えと違う。

 

おっちゃんと駅のベンチに座りながら改札に入っていく人たちを見ながら話していました。

せわしく過ぎていく人たちとゆっくり話している僕ら。

なんだか時間の速さが違うような、不思議な感じでした。

 

その後、おっちゃんが「朝ごはん食べるか?」と誘ってくれてコンビニへ。

おにぎりとお茶をご馳走して頂きました。

本当にありがたいことです。

そしておっちゃんはレジの女性に「今日も綺麗だね〜」と言い、女性も嬉しそうに会話をしていました。

 

おっちゃんは「綺麗だなとか素敵だなと思った事は相手に伝える。嫌な言葉じゃないから相手も喜ぶし良い事だ」と話してくれたのをよく覚えています。

朝ごはんを一緒に食べて別れの挨拶をして僕は長野を出発しました。

 

おっちゃんの温かさ、長野の人の温かさを身をもって実感しました。

そして自分が素敵だなと思った事は、口にして相手に伝える。

セラピストとして大事なことも教わった気がします。

僕の中で、心温まるエピソードの1つです。

 

研修よりも素敵な事を学べたかもしれない、そんな旅になりました。

そして何より大事なこと。

 

約束がある日には寝坊しないようにする。

セラピストというか人として最も大事なことも学ばせて頂きました。

 

寝坊して欠席したことは本当に申し訳ありませんでした?‍♂️?‍♂️

 

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