人は緊張し過ぎると〇〇する

2019年頃。

 

僕はとある女性3人組のバンドグループにハマった。 

 

CDも全部買い、通勤中の車内ではヘビーローテーションした。

 

 

ある日、そんな彼女らが近くのライブハウスでワンマンライブをすると知り、即チケットを購入。

 

当日、ステージの上で演奏する彼女をライブハウスの端っこから楽しんだ。

 

「こんなに生の演奏は凄いのか!」

 

と静かに感動していると、ライブ後、彼女らのチェキ撮影会が始まった。

 

彼女らの前には長蛇の列が並ぶ。

勿論、僕もその列に並び、自分の番を待つ。

 

ステージ上で演奏していた時よりも彼女らとの距離が近い…。

 

ようやく自分の番が来た。

 

憧れの3人に囲まれて、急に緊張が襲って来た。

 

スタッフの方がチェキを構えるが、ガチガチに引きつった顔で中途半端なピースをしてしまう。

 

ようやく1枚撮り終え、メンバーの1人の子が

僕の足元を見て

 

「この靴格好良いね!」

 

と話しかけてくれた。

 

その瞬間、頭が真っ白になる。

 

頭の中では

 

「やばいやばい!話しかけてくれた!なんか返さないと!でもなんて返そう…。あれっ?今自分無視してるよな…。どうしよう!!なんでも良いから、ありがとうの一言でもいいから、でも声が裏返ったら…」

 

自分の番が終わった。

 

あろうことか、応援しているパンドを無視してしまったのである。

 

 

今、当時と同じ状況になったら日頃の感謝の気持ちや、どんな曲が好きなのか等を沢山話してたのに!…多分。