そうきです!
高校生の時、同じクラスに身長が高いKという男がいた。
Kはガタイは良いが運動神経があまり良くなかったりでいじられ気味だった。
そのKが体育の時間の後に事件を起こした。
体育の時間は財布などの盗難を防ぐべく、クラスの貴重品袋に集めて体育の場所に持って行くルールがあった。
そして体育が終わった後に財布が配られるのだが、Kの財布がなかった。
Kは慌てふためいて色々な人に持っていないか聞き回っていた。
大人だったら、疑われた相手が気を悪くしないように「申し訳ないんだけど、財布見てない?」とか聞くものだけど、当時はまだ男子高校生。それにいじられてた事もあってKは疑い深い感じに聞いてしまっていた。
結局財布は、Kの机の中にあった。
貴重品を集めてた男子が、ギャグのつもりで先に財布を机の中に入れていたのだ。
シュンとしてるKに対して、疑われた男子の1人が「てめーちゃんと見ろよ!」みたいに言ってしまい、それにKがブチギレてつかみ合いの喧嘩になってしまった。
THE男子高校生エピソードって感じ。
手を出してしまったKも悪いのだけど、比較的、同情の声が集まっていた。
一番悪いのは財布を机に戻してたやつだけれども。
でも大人になるとどうだろう。
大人はどんな理由であれ爆発した方がほぼ負けな気がする。
手を出していなくても激情に駆られて強く言ってしまったら、言ってしまった方が悪い。
我慢は美徳。
あの人怖い…という雰囲気になってしまう。
僕も会社で言うだけ言うくせに全然自分でやらん人とかに爆発したくなる時もあるけど、グッと堪えてる。
でもその度に、感情が死んできてるのかも…と思う時もある。
我慢するということは感情を押し殺すという事でもある。
でも感情表現は人の魅力だと思う。
たとえ外に出せなくても、内に秘めた気持ちは大切にしたい。
「何度だって立ち上がるんだよ 君よ もう悲しまないでくれ
強く願って明日を変えたい ロックンロールイズノットデッド
誰にも言えない孤独だとか 君の不安を終わらせに来た
君が生きるなら僕も生きるよ ロックンロールイズくたばるものか
ロックンロールイズノットノットデッド」
サンボマスターの曲ってなんでこんな心に響くんだろう。
エモーションイズノットデッド。