「火の鳥」
漫画の神様、手塚治虫の代表作。
火の鳥の生き血を飲んだ者は永遠の命を得られるという。
そんな不死身な鳥を巡った、何千、何万年と展開する宇宙規模な物語です。
僕は高校生の時にこの作品に出会いました。
国語の先生に勧められて、勢いで買った事を憶えています。
たしか文庫で12巻でした。
読んでみると衝撃でした。
人間の醜さ
生命の尊さ
戦争
輪廻転生
壮大なテーマがこれでもかと詰められていました。
正直、詳しいストーリーは忘れてしまったのですが、読後の高揚感やある種の焦燥感は今でも忘れません。
しかし、ここからが問題。
あまりにも壮大な作品だったため、学校に行くのが馬鹿らしくなってしまったのです。
「どうせ勉強頑張っても、我々の生命は最期はひとつになるんだしなぁ」
「部活で身体鍛えても人の命なんて一瞬だしなぁ」
そうです、
"火の鳥病"
に罹ってしまったのです。
志望大学に合格できなかったのも、
部活でインターハイに出場できなかったのも
この"火の鳥"のせいなのです。
これから約数年かけて治りましたが、火の鳥の影響はとてつもないものでした。
この時期「5月病」が蔓延していますが、
「火の鳥病」にもご注意を。