是枝監督の「怪物」が観たい。
以前から評判は聞いていた。
しかし、この作品は去年の6月に公開されたもので、メジャーな映画館では既に公開は終了されている。
Amazonプライムの検索で「怪物」と入力しても、アニメ「怪物くん」が寂しく表示されるだけだ。
しかし灯台下暗し。
新宿歌舞伎町で公開されている映画館を遂に見つけた。
それが
「109シネマズプレミアム新宿」
約1年前にオープンされた東急歌舞伎町タワーにあり、一般的な映画館より高級感のある座席やサービスを楽しめるのがコンセプトらしい。
「怪物」の公開日が、今月の21日までとなっていたので最終日に行ってみる事にした。
フロアに到着すると、まるで高級ホテルの様な雰囲気だった。
チケットはA席(4500円)、S席(6500円)があり一瞬怯んだが、せっかくならとS席を購入。
ど真ん中で広々とした席。
社長、いや会長になった気分だ。
ドリンクが飲み放題で、カフェラテをこれでもかと飲む。
これも普通の映画館とは異なる所だ。
「怪物」が上映される。
11歳の少年の様子が何かおかしい。
それを見かねた母親が事情を聞くと、どうやら担任から虐待を受けているらしい。
学校に乗り込む母親。
しかし、学校側の対応が不誠実かつ違和感だらけ。
何かを隠しているのか…?
序盤は少し不気味な内容だが、徐々に謎が明らかになり、その過程で人間の不安定さなどが描かれている。
素晴らしい!
映画最高!
是枝監督大好き!
そうなるはずだった…。
上映されて体感1時間半が経った頃、自分の身体に違和感が。
尿意である。
カフェラテを飲み過ぎてしまった。
物語も終盤を迎えている。
尿意の催しはじめは、まだ余裕があったが、徐々に苦しくなっていく。
自分の意識も
映画90%尿意10%から
映画80%尿意20%
映画70%尿意30%
へと変化していく。
「トイレに行きたいッ。でも話が分からなくなるかも…」
・我慢して映画を観る
・中断してトイレに行く
究極の2択。
そんな葛藤をしていると
映画50%尿意50%へ
「ダメだ!どっちにしろ話が分からなくなるッ!いやッいっその事、ここで漏らせば一石二鳥なのでは?」
・我慢して映画を観る
・中断してトイレに行く
・漏らす(new)
2択から3択へ。
しかし、映画30%尿意70%に達し
・中断してトイレに行く
を選択。
席を離れる。
「そういえば、映画館って途中で抜けれるっけ?もし扉の前で映画館の門番みたいな人に「上映中は退席できません」なんて言われたらそれこそ最悪だ」
そんな事も一瞬、脳裏をよぎったが門番はいなかったので杞憂に終わった。
席を立ったのは5分ほどだろうか。
自分の中で映画「怪物」はまだ未完成である。
後悔はない。
Amazonプライムで「怪物くん」の横に「怪物」が並んだら、空いたパズルのピースを埋めにいこうと思う。
この写メ日記で何を伝えたいかというと、施術中にもし尿意を催したら、真っ先に伝えてほしいという事。
映画は待ってくれないけど、カナタは待つよ!