真夏の夜の夢

夏は大好きな季節でしたが、さすがにここまで暑くなると、少し距離を置きたくなっているゆきすくりーむです。ほんと、溶けちゃいそう🍨

 

夏祭り、プール、花火大会…人が集まるイベントが盛りだくさんの季節。

その中でも、大学時代に好きな子と行った花火大会の夜は、今でも鮮明に覚えています。

 

勇気を出して誘った花火大会。待ち合わせ場所に現れた彼女は、カラフルで可愛らしい浴衣姿。

「着付けついでにヘアメイクもしてもらったんだ」と笑う彼女に、僕はもう一瞬で心を奪われました。

 

どんどん増える人混み。前に進むのが大変になった時、思い切って彼女の手を握り、人波をかき分けて進む。

河川敷に着くと、夜空いっぱいに咲く花火の光と、隣で見上げる彼女の横顔。どちらを見ても胸が高鳴って、首が痛くなるほど交互に見続けたあの時間。

 

帰り道は人で溢れ、なかなか進めない。

「このまま帰れなくなったらどうしよう〜」とふざけて笑う彼女に、本当はこう言いたかった。

──「じゃあ、このまま一緒に夜を過ごさない?」と。

でも、あの時の僕には言えませんでした。

 

結局、駅まで送ってお別れ。僕は終電を逃し、友達に迎えに来てもらって帰宅。

今ならもっとスマートに誘えたはずなのに。

 

あの日の夏の夜の続きを、一緒に過ごしてくれる人は…今、どこにいるんでしょうね